ハンディ端末で画像情報を自動導入、カメラ生かしたAI識別も
三菱ロジスネクストは4月10日、高機能の新たなコンテナターミナルゲートを、主要物流企業が出資し、大阪港のコンテナふ頭管理などを手掛けている夢洲コンテナターミナルに納入したと発表した。
国土交通省の「令和6年度大阪港夢洲コンテナターミナルCTゲート高度化事業」に採択されており、システム更新を完了した既存ゲートとともに、今年2月に運用を開始した。
新たなゲートシステムは、ターミナルで搬出入するコンテナや、その輸送を担当するトレーラーの情報確認を、紙の文書や現物の目視で逐一実施していた従来の作業に代わり、事務所内のパソコンとの同時運用が可能で5G（高速通信規格）を活用したハンディ端末で実施する。
具体的には、ハンディ端末による画像情報の自動入力や、ゲート内に設置された2台のカメラによるAI識別といった機能を生かして大幅に作業を軽減、作業時間の短縮も実現する。
システムの運用でパソコンへのインストールが必要なクライアント専用アプリケーションをブラウザ化したことにより、操作性と互換性が向上。将来のアプリケーション改修時やシステム更新時の柔軟性も高めている。
さらに、同システムで得た車両情報は、国土交通省が開発した新しい港湾情報システム「CONPAS」とも連動しており、隣接する大阪万博会場周辺の交通混雑解消にも寄与すると見込む。
（藤原秀行）※いずれも商船三井提供
