現地生産体制を強化、スペース4倍に
ダイフクは4月22日、グループでインドの現地法人Daifuku Intralogistics India(ダイフク・イントラロジスティクス・インディア、DII)が、同国の テランガナ州ハイデラバードに一般製造業・流通業向けシステムを手掛けるイントラロジスティクス事業の新工場を建設、4月に本格稼働を始めたと発表した。
インドは経済が伸び、製造業や流通業の成長が著しいため生産や物流の現場で物を効率的に動かすマテリアルハンドリング(マテハン)システムへのニーズが急速に高まっている。
同社もそうした状況に対応するため、イントラロジスティクス事業で2016年にムンバイに営業拠点を新設。19年は現地企業のVega Conveyors & Automation(ヴェガ・コンベイヤーズ・アンド・オートメーション、現DII)を買収し、現地生産を開始した。
新工場を立ち上げることで食品や化学、機械、ゴム製品などの製造業向け、小売、運輸・倉庫などの流通業向けに、自動倉庫や高速搬送台車、コンベヤーなどを製造し、生産品目の拡充を進める。調達部品の内製化を進めるとともに、効率的な生産体制を確立し、コスト競争力を強化する。
同時に、顧客への配送リードタイム短縮、地域に密着した製品開発・サービス体制を整え、インド市場での事業拡大を目指す。
新工場の稼働でDIIの生産スペースは従来比で約4倍に拡大し、将来は増設でさらに倍増できるとみている。環境に配慮し、屋上には太陽光発電システムを設置する。
新工場の外観
工場には自動倉庫などの自動化システムを導入(いずれもダイフク提供)
■新工場の概要
所在地 | Plot No. 6/1 IP, Chandanvelly (V), Shabad Mandal, Sangareddy – 501503, Telangana, India |
敷地面積 | 13万3,020㎡ |
総建築面積 | 3万3,987㎡ |
生産品目 | 自動倉庫、高速搬送台車、ソーター、コンベヤーなどの マテリアルハンドリングシステム |
機能 | 生産、研究開発、人事・経理などの管理 |
投資金額 | 約40億円(土地および生産設備を含む) |
稼働開始日 | 2025年4月21日 |
(藤原秀行)