需要伸びに対応
全日本空輸(ANA)は4月22日、「物流2024年問題」対応支援の一環として2024年4月1日に開始した、旅客定期便を使い昼間帯に限って割安に貨物を運ぶ独自のサービス「コンテナバリュー運賃」に関し、一般貨物運賃を利用している企業向けに、5月3日搭載分から羽田/伊丹発那覇向け(曜日・期間限定)も対象路線に追加すると発表した。
利用需要が伸びているのに対応する。
同サービスはコンテナ1台当たりの定額料金のため、コンテナ積載率を高めることでコストダウンを図ることが可能なほか、トラック1台に満たない荷量を幹線輸送する際にも無駄なく輸送できるのがメリット。
輸送時には物流業界で広く普及している「標準パレット」がそのまま1つ納まるLD3コンテナを活用。円滑に輸送を進め、他社貨物との混載が起因の破損や紛失といったリスクを軽減できると強調している。
サービス利用の予約受付は搭載予定日の1週間前から前日まで。
サービス対象路線のスケジュールと概要は以下の通り。
路線:
・羽田~那覇(日・月曜日と5/3~6、8/12~16限定)★新規
・伊丹~那覇(日・月曜日と5/3~6、8/12~16限定)★新規
・羽田~新千歳 往復
・羽田~伊丹 往復
・羽田~福岡 往復
・羽田~熊本 往復
・羽田~鹿児島 往復
・羽田~長崎 往復
・羽田~広島 往復
・羽田~松山 往復
・那覇~羽田 片道
・那覇~伊丹 片道
※出発予定時刻が午前10時から午後5時までに該当する旅客定期便および臨時便
適用運賃:
・羽田~那覇 LD3コンテナ45,000円/台(片道)★新規
・伊丹~那覇 LD3コンテナ40,000円/台(片道)★新規
・羽田⇔新千歳/福岡 LD3コンテナ20,000円/台(片道)
・羽田⇔伊丹 LD3コンテナ15,000円/台(片道)
・羽田⇔熊本/鹿児島/長崎 LD3コンテナ25,000円/台(片道)
・羽田⇔ 広島/松山 LD3コンテナ20,000円/台(片道)
・那覇~羽田 LD3コンテナ35,000円/台(片道)
・那覇~伊丹 LD3コンテナ40,000円/台(片道)
対象機材:
ボーイング777、787、767
コンテナ:
LD3コンテナ限定(保冷コンテナは対象外)
適用条件:
①パレットでの持込貨物であること(1パレットをそのまま1コンテナに積込)
※標準(11型)パレットを推奨
②パレットの最大重量:1,000kg
※運航に影響のない場合は受託可
③持込パレット(貨物)の最大寸法:140㎝ × 140㎝ × 135㎝
④ANA国内貨物予約ポータルサイト「ANA FLY CARGO!」のアカウント保有
※以下の内容が選択及び入力されていること
・対象プロダクト:ULD(コンテナバリュー)を選択
・品目カテゴリー:その他②を選択
・「プロモーションコード」と「貨物容積(m3)」の入力
受託不可:
貴重品、生きた動物、遺体および遺骨、危険物
※パレット以外の持込貨物には一般貨物運賃を適用
支払方法:
①貨物カウンターでの決済(前払いのみ・着払い不可)
②後払いでの精算(別途、後払い契約が必要)
(藤原秀行)※写真はANAプレスリリースより引用