テトラパックが業界初、常温保存可能なツナ製品向け紙容器を発表

テトラパックが業界初、常温保存可能なツナ製品向け紙容器を発表

缶に代わる新たな選択肢を提供

スイスの紙容器大手テトラパックは8月6日、スペインの大手水産食品メーカーJealsa(ジェアルサ)と協業し、業界初となる常温保存可能なツナ製品向け紙容器を開発したと発表した。

新製品は「テトラ・リカルト紙容器」を採用した革新的な包装ソリューションで、今年5月にスウェーデンで小売業大手Axfood(アックスフード)を通じて200ml Miniで発売。今後は世界中の食品メーカーとブランドに展開していきたい考え。


テトラ・リカルトを採用したJealsa製品

テトラパックの食品包装技術と、Jealsaが長年培ってきた高品質な水産食品の製造ノウハウを組み合わせて実現させた。

世界における常温保存可能なツナ製品市場は、手頃な価格で用途が広く、長期保存が可能なたんぱく源への需要拡大を背景に、2030年までに約12%成長し、124億個規模に達すると予測されている。

テトラ・リカルトはブランド各社に対し、コスト競争力と高い拡張性を兼ね備えた包装ソリューションを提供。既に幅広い常温保存ツナ製品に対応しており、今後は市場ニーズやカテゴリーの進化に合わせて、さらに多様なツナ製品への展開を予定している。

テトラ・リカルトは持ちやすく扱いやすい上、省スペースで積み重ねて保管できるなど、利便性にも強みを持つ。消費者調査では80%以上が「テトラ・リカルト入りのツナ製品を購入したい」、58%が既存のツナ製品の包装よりも「テトラ・リカルトを好む」とそれぞれ回答している。

また、「テトラ・リカルト」は同カテゴリーの包装材の中で最も低いカーボンフットプリントを実現しており、スチール缶と比較して85%、ガラス瓶と比較して83%低いCO2排出量を実現している。

100万個規模で換算すると、スチール缶と比較して約2万1000tのCO2排出量削減効果に相当するという。適切に管理された再生可能な森林資源から紙容器の原料を調達している。

長年にわたり丸型缶が主流だったツナ製品カテゴリーで「テトラ・リカルト」の特徴的な形状は、店頭で高い視認性を実現できると想定。広くフラットな印刷面を活用することで、ブランド訴求や製品情報をより効果的に伝えられるとみている。

また、コンパクトな紙容器形状により、商品を無駄なく陳列できるため、売り場スペースを効率的に活用できるほか、棚1m当たりにより多くの商品を陳列することが可能。さらに、高い耐久性と直方体形状により、倉庫保管や物流の効率化に加え、EC事業者にとってはピッキングや梱包がしやすく、eコマースや宅配サービス、ミールキット用途にも適しているという。

オンライン上でも店頭と同様に商品の特長を効果的に訴求できると想定している。


(いずれも日本テトラパック提供)

静岡県御殿場の日本テトラパックの御殿場テクニカルセンター内のプロダクトディベロップメントセンター(PDC)では、「テトラ・リカルト」製品向けのテスト設備を完備。PDCでは缶やパウチなどの容器から「テトラ・リカルト」へ切り替えた場合の品質評価に加え、容器特性を活かした製品開発を迅速かつ手軽に行うことができる。

(藤原秀行)

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