両備システムズ、AI画像解析でバース在車を自動検知するシステムの提供開始

両備システムズ、AI画像解析でバース在車を自動検知するシステムの提供開始

入出庫状況や滞留時間把握、荷待ち短縮や場内運用最適化を支援

両備システムズは7月16日、AIによるトラックの自動検知と遠隔管理で現場の人員配置を最適化し、業務効率化を実現するため、IPカメラとAI画像解析技術を活用したバース在車検知システム「IT-Parking for Truck」(アイティ・パーキング・フォー・トラック)の提供を開始したと発表した。

政府が「物流2024年問題」対策として、物流拠点でのドライバーの荷待ち・荷役時間短縮を強く求めていることなどを踏まえ、物流拠点でバースごとの入出庫状況や滞留時間を把握、遠隔で監視・運用が可能なシステムの開発にこぎ着けた。




IT-Parking for Truck導入後のイメージ(両備システムズ提供)

IT-Parking for TruckはAI画像解析を駆使して、トラックの在車状況を自動検知。トラック特有の前部だけでなく、後部からの車両形状にも対応し、正確に識別できるようにしている。

バースごとの入出庫・滞留時間をリアルタイムで可視化。在車管理の効率化により、荷待ち時間の短縮や場内運用の最適化を支援する。

両備システムズの「IT-Parking」シリーズはこれまで、商業施設やオフィスビルなどを中心に導入実績を重ねており、今後は物流分野への展開を本格化する。

「バース入退場管理システム『R-Teams(アール チームス)』」など他の物流ソリューションと組み合わせることで、入場から退場までの場内運用全体をトータルで可視化・最適化できるようにする。

今後は複数拠点での統合管理、無人化支援、防犯活用など多面的な用途への展開を視野に入れ、製品の機能向上と導入拡大を図る。



(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事