DHLサプライチェーン、北海道・千歳で半導体関連産業向け拠点開設へ

DHLサプライチェーン、北海道・千歳で半導体関連産業向け拠点開設へ

物流面で成長支援、26年末ごろ竣工予定

DHLサプライチェーンは8月21日、北海道千歳市で、半導体関連産業向けの新たなロジスティクスセンターを建設すると発表した。

日本政府が北海道で半導体産業の生産強化を推進していることに呼応。北海道のロジスティクス機能を拡充し、サプライチェーンの安定性と柔軟性を高め、半導体産業の成長を物流面から支えたい考え。

DHL千歳ロジスティクスセンターは平屋建て、延床面積は約1万4500㎡(約4400坪)のマルチユーザー型施設を計画している。施設とオペレーションにおける再生可能エネルギーの活用に加え、雨水の再利用設備による水資源の有効活用や、エネルギー効率を高めるモーションセンサー付きLED照明などの設備・仕組みを備える。竣工は2026年末ごろを予定している。


DHL千歳ロジスティクスセンター 完成予想図(DHLサプライチェーン提供)

DHLサプライチェーンが掲げる「2030年までに事業規模を倍増させる」とのグローバル成長計画においても、戦略的な役割を担うものと位置付けている。

新センターは、国内外からの投資が加速する千歳の次世代半導体産業集積地に隣接。製造装置メーカーや材料サプライヤーなどの顧客に対し、在庫保管、構内物流、エンジニアリングパーツのオンデマンドデリバリーサービスなどの高度・高付加価値なロジスティクスサービスを提供することを想定している。

新千歳空港ICに近接し、同空港から車で約6分、最先端の半導体研究開発・製造拠点からも車で約20分。道内外を結ぶ輸送ハブとしての機能も担い、半導体関連のサプライチェーンのスピードと柔軟性を高めていくことを目指す。

(藤原秀行)

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