大和ハウス、初のレンタルラボ併設した複合型物流施設を神奈川・相模原で開発へ

全体で7.8万㎡、27年9月竣工予定

大和ハウス工業は8月29日、神奈川県相模原市で、同社としては初めてレンタルラボを併設する複合型物流施設「DPL相模原Ⅱ」（地上5階建て、延床面積7万7730㎡）を開発すると発表した。

1～4階を物流施設（1区画5000㎡から入居可能、最大7テナント）、5階をレンタルラボ（1区画200㎡から入居可能、最大26テナント）としてそれぞれ運営する。2027年9月の竣工を見込む。

レンタルラボは、スタートアップなどの事業展開を支援するインキュベーション機能を備える。地元のさがみはら産業創造センター（相模原市、SIC）と協業することを予定している。地域の活性化に貢献できる施設を目指す。

首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の相模原IC、相模原愛川ICから約5kmで、関東広域および中部圏への配送拠点として活用できると想定している。

建物の省エネ性能を高めるとともに、エネルギー消費量の削減を実現し、複数の環境認証の取得を目指す。太陽光発電システムで生み出した電力を利用できる非常用発電機を設置し、BCPニーズや地域に開かれた防災拠点としても対応できる施設にする予定。

神奈川県が推進する「さがみロボット産業特区」内に位置している。SICが運営する既存施設（3施設4棟）の入居企業との交流や連携を行うことを想定している。

ラボ内には、レンタルラボ利用者専用のラウンジ（約180席、約364㎡）や貸し会議室（4室）を完備し、レンタルラボ利用者間の交流や多様なコミュニケーションを促進。ラボで開発した技術やソリューションを実際に試行できる実証実験スペースも設ける。

物流施設が併設されていることを活かし、1～4階の物流施設のテナント企業と、5階のレンタルラボ利用企業が相互連携し、物流分野のDX加速に取り組めるようにする。

■建物概要
名称 ：「DPL 相模原Ⅱ」
所在地 ：神奈川県相模原市中央区南橋本 4 丁目 79－1（地番表示）
交通 ：首都圏中央連絡自動車道（圏央道）「相模原インターチェンジ」「相模原愛川インターチェンジ」より約 5 km （車で約 20 分）、
JR 相模線「南橋本駅」より約 1.3km（徒歩約 15 分）
敷地面積 ：33,567.67 ㎡ （10,154.22 坪）
建築面積 ：19,156.41 ㎡ （5,794.81 坪）
延床面積 ：77,730.81 ㎡ （23,513.57 坪）
内訳 物流施設：67,727.52 ㎡ （20,487.57 坪）・レンタルラボ：7,657.47 ㎡（2,316.38 坪）
共用部：2,345.82 ㎡（709.61 坪）
賃貸面積 ：61,298.20 ㎡（18,542.70 坪）
内訳 物流施設：55,604.71 ㎡ (16,820.42 坪）・レンタルラボ：5,693.49 ㎡（1,722.28 坪）
入居テナント数：最大 33 テナント（1 区画約 5,000 ㎡～入居可能）
内訳：物流施設：最大 7 テナント （1 区画約 5,000 ㎡～入居可能）
レンタルラボ：最大 26 テナント（1 区画約 200 ㎡～入居可能）
構造等 ：S 造＋SRC 造、耐震構造、地上 5 階建て
床荷重 ：最大 2.0t/㎡、梁下有効高さ：5.5m
建物用途 ：マルチテナント型物流施設
事業主 ：相模原開発特定目的会社（大和ハウス工業株式会社 100％出資）
設計・施工 ：大和ハウス工業株式会社
着工日 ：2025 年 9 月 16 日
竣工予定日 ：2027 年 9 月 27 日
入居予定日 ：2027 年 10 月 1 日
総事業費 ：非公表

（藤原秀行）※いずれも大和ハウス工業提供