イトーキ、関西物流センターを大阪・茨木の日本GLP開発「ALFALINK」に移転

イトーキ、関西物流センターを大阪・茨木の日本GLP開発「ALFALINK」に移転

西日本供給網を再編、効率化と働きやすさ両立

イトーキは9月1日、既に公表していた、日本GLPが開発した大規模物流施設「GLP ALFALINK茨木3」への入居に関し、同日稼働を始めたと発表した。

物流効率化を図るため、旧来の関西物流センターを「GLP ALFALINK茨木3」の6階に移転した。



イトーキの関西物流センターは関西2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)への製品供給の拠点として運営。移転により、西日本全域への製品供給を担う「滋賀ロジスティクスセンター」(滋賀県近江八幡市)と合わせて西日本の供給網を再編し、配送効率を高めるとともに働く環境の質向上を図る。


「GLP ALFALINK茨木3」外観(イトーキ提供)

現行の関西物流センターは1975年10月の開設以来、約50年にわたり稼働してきたが、建物の老朽化や耐震性能の不安に加え、5階建てで上下搬送が必要な構造による作業効率の低下といった課題も抱えていた。

そこで、大規模な物流施設への移転を決めた。新拠点は約2000坪のワンフロア構造を採用し、上下の搬送時間を短縮。さらに滋賀ロジスティクスセンターと連携し、西日本全域の集約拠点としての機能を強化する。

「GLP ALFALINK茨木3」が大阪・京都・神戸中心部へ30分圏内に位置しているという好立地を活かし、関西2府4県を広くカバーする中核拠点として展開。名神高速の茨木ICや近畿道の摂津北ICなど主要高速道路へのアクセスに加え、空港・港湾との連携も容易で、長距離輸送から都市部配送まで柔軟に対応可能と見込む。

滋賀ロジスティクスセンターと協力することで、首都圏の「東京BASE」と同様の中継・集約機能を関西圏にも整備し、在庫・輸送拠点の最適配置によって配送時間の短縮と安定供給の実現を目指す。



また、オフィス製品や建材の在庫・配送を一元管理する拠点として移転後に順次機能を拡充し、入出庫オペレーションの効率化を目指す。

新拠点は、外部パートナーと連携を強化する「オペレーションルーム」、社内連携を強化し主体性のある働き方を実現する「協創オフィス」、スタッフのエンゲージメント向上に貢献する「リフレッシュスペース」などで構成。東京拠点で掲げたコンセプト「Connecting & Communication」を踏襲し、広めの通路や共用スペースを設けることで、自然な交流や部門横断の連携を促進する。

「オペレーションルーム」は無彩色をベースに深みのある色や上質な素材を組み合わせ、落ち着いた雰囲気を演出。「協創オフィス」と「リフレッシュスペース」はニュートラルカラーとシンプルな素材を用い、穏やかで清潔感のある印象を創出している。

座席はフリーアドレス制とし、カウンター席、ファミレス席、ボックスベンチ、カフェテーブルなど、多様なワークスペースを整備。業務内容や気分に合わせて好きな場所を選べる環境にしている。

新拠点は免震構造で、地震発生時の安全性と事業継続性を確保できると想定。非常用発電設備を備え、停電時にも必要な電力を確保できる点を重視している。

名称

イトーキ関西物流センター

所在地

大阪府茨木市南目垣3丁目2番1号 GLP ALFALINK 茨木3 6F

稼働開始

2025年9月1日(月)

倉庫敷積

約2,000坪

事務所面積

約80坪

構造

地上6階建(倉庫エリアはワンフロア運用、耐火構造、免震構造)

配送エリア

関西2府4県(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)

アクセス

名神高速「茨木IC」5.5km、近畿道「摂津北IC」3.7km、JR茨木駅4.2km ほか

(藤原秀行)

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