1.7万㎡、27年2月末竣工見込む
阪急阪神不動産は9月3日、大阪市で新たな物流施設「ロジスタ大阪淀川」を開発すると発表した。自社ブランド「ロジスタ」としては初めて大阪市内で建設する案件となる。
倉庫部分は4層で、延床面積は約1万7000㎡を計画しており、2027年2月末の竣工を予定している。最大でテナント2社が入居可能な設計を採用している。
阪神高速11号池田線の豊中南IC、名神高速道路の豊中ICまで約7.2km。関西圏をはじめ広域をカバーできる立地と想定しており、国道423号(新御堂筋)にも近く、大阪市中心部への配送にも適しているとみている。
施設の東側と西側に10tトラックを同時に20台接車することができるトラックバースを設け、高い回転率で荷物を取り扱えるよう配慮する。分割区画ごとに1基の荷物用エレベーター(W4.3m×L3.7m)と、垂直搬送機(かご車・パレット兼用)を設置し、施設内の荷物を縦方向に効率良く搬送できるようにする。
倉庫部分は床荷重が1.5t/㎡、各階の天井有効高は5.5mと標準的なスペックを持たせ、標準柱の間隔も10.45m×11.7mを確保し、汎用性の高い大空間にする。
日差しが強くなる夏季は、屋根からの輻射により室内温度が上昇するため、最上階の倉庫部分にシーリングファンを設置して、庫内における快適な就労環境を確保できるよう努める。
1階に設けた全20台分のトラックバースは、車両の保管場所として車庫証明を取得することが可能。駐車場としても利用できるため、トラックを保有する事業者の多様なテナントニーズをカバーできると見込む。
共用部には、従業員用のラウンジやトラックドライバーの休憩室などを導入。建物内の中間階にも事務所エリアを設けており、快適な就労環境を提供できるよう努める。
館内LED照明や高効率な空調設備を採用することで、ZEB Readyの環境認証を取得する予定。
所在地:大阪府大阪市淀川区十八条2丁目213外(地番)
交通:
・阪神高速11号池田線「豊中南IC」まで約7.2km
・名神高速道路「豊中IC」まで約7.2km
・大阪メトロ(地下鉄御堂筋線)「東三国駅」より徒歩20分
・阪急電鉄(宝塚線)「三国駅」より徒歩20分
敷地面積:約7,700平方メートル(約2,300坪)
延床面積:約17,000平方メートル(約5,200坪)
構造規模: S造・地上5階(倉庫4層、事務所のみのフロアが1層)
施設タイプ:ボックスタイプ
竣工:2027年2月末(予定)
(藤原秀行)※いずれも阪急阪神不動産提供