大和ハウス、米国初の大規模物流施設開発プロジェクトがヒューストンで竣工

全5棟、12.5万㎡

大和ハウス工業は9月5日、米国で初めてとなる物流施設開発プロジェクトが完成したと発表した。

同社の米現地法人Daiwa House Texas（ダイワハウステキサス）が、米大手不動産デベロッパーTrammell Crow（トラメルクロー）とテキサス州ヒューストン南西部で大規模なマルチテナント型物流施設「Blue Ridge Commerce Center」（ブルーリッジコマースセンター）（平屋建て・5棟、延床面積・賃貸面積12万5471㎡）を開発した。

新施設は世界最大規模の医療研究施設「Texas Medical Center」（テキサスメディカルセンター）から約20km、ヒューストン中心部から約34kmに位置。ヒューストン内の主要産業道路の環状道路「Beltway8」（ベルトウェイエイト）」にも近接している。

空路、陸路、海路のいずれの拠点にもアクセスが良く、ヘルスケアやエネルギーなど多様な産業に対応可能な物流施設とみている。

大和ハウスは今後、米国をはじめASEAN（東南アジア諸国連合）エリアでも事業施設の開発を加速させる構え。

今回のプロジェクトはヘルスケアや石油・エネルギー、飲食料品、消費財、製造業、物流業などのテナント企業の入居を想定し、開発。多様なニーズに対応できるよう、両面トラックバースを取り入れ、各区画に事務所を設けている。敷地内に1023台分の駐車場も設けている。

物流施設だけでなくショールームや店舗など、幅広い用途で活用できるよう工夫している。

全5棟で環境性能認証「LEED Certified」を取得する予定で、うち1棟（「ビルディング2」）は太陽光発電設備の設置と自家消費を計画している。

テキサス州ヒューストンは、米国における石油・エネルギー産業の最大拠点都市。全米の中で人口が大きく増えている都市の1つで、今後もECや3PLの需要が伸びることが見込まれている。

（藤原秀行）※いずれも大和ハウス工業提供