シナモンのAI活用した文字読み取り技術、上組がインボイス取り扱いに採用

シナモンのAI活用した文字読み取り技術、上組がインボイス取り扱いに採用

30超の項目情報を高精度に抽出、作業負荷軽減見込む

企業のAI活用を支援しているシナモンは12月9日、高精度のAI-OCR(AIを活用した文字読み取り技術)「Flax Scanner HUB」(フラックス・スキャナー・ハブ)を上組が採用したと発表した。


(シナモン提供)

紙やPDFがいまだ広く使われているインボイス(貿易書類)をAIが自動的に読み取り、取引先名・数量・価格など30項目を超える情報を高精度に抽出。CSV形式で出力したデータを上組の基幹システムへ円滑に送り込み、入力作業の効率化と業務の標準化を実現できると見込む。

従来は手作業だったデータ入力や確認作業の負荷が大幅に減り、業務スピードと正確性の向上につながるため、人材をコア業務へ集中させる体制づくりが可能になると想定している。

従来のAI-OCRはフォーマット化した書類に対して、事前に定義する「座標定義型」が主流なのに対し、「Flax Scanner HUB」は事前の複雑な設定をすることなく、読み取り難易度の高い非定型帳票からでも高精度にデータを抽出するのが特徴という。

座標定義型、特徴量学習型、生成AI抽出型の3つの異なるAIエンジンを搭載し、帳票の種類に合わせた最適な方法でデータを読み取る。

(藤原秀行)

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