テラドローン、有人機・無人機130機混在の大規模同時運用を実証

テラドローン、有人機・無人機130機混在の大規模同時運用を実証

運航安全管理システムのロバスト性を検証

Terra Drone(テラドローン)は6月3日、大規模イベント警備における無人機の運用を想定し、一連の運航調整業務を対象としたシナリオに沿って有人機・無人機が多数同時に飛行する状況を再現することで、大規模イベントにおける実運用を想定した実証実験を行ったと発表した。

有人機・無人機の高密度環境下における運航を一元的に管理する運航安全管理システムのロバスト性(頑健性・堅牢性)を検証した。

政府が2025年4月に採択した「経済安全保障重要技術育成プログラム」(K Program)の研究開発プロジェクトの一環として実施した。

多数の航空機が同一空域内で同時に運用される高密度環境下では、飛行計画の事前調整、リアルタイムでの状況把握、突発的な任務への柔軟な対応を含め、安全かつ効率的な運航管理を実現する仕組みが求められている上、大規模イベント時には警備対象エリアが広域に及ぶことに加えて複数の運航主体が関与するケースも想定されるため、有人機・無人機の運航情報を一元的に管理し、関係者間で適切に共有する運用モデルの重要性が高まっている。

テラドローンはそうした状況に対応するため、K Programの支援を受け、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して、ドローンを活用した大規模イベント警備における航空機の運航安全管理システムの研究開発を実施している。

実証実験は、過去に実施した有人機・無人機による警備の実証実験に向け開発した「無人機の飛行計画や位置情報の管理する機能」および「割り当てられた任務を、無人機を飛行させるオペレータに連携する機能」などを用いて展開した。

実証実験で実証済みの機能を活用し、今回は大規模イベント警備時の飛行制限区域(有人機)および飛行禁止区域(無人機)の運用に関する知見を活用し、有人機50機、無人機80機を同一空域で運用する高密度環境を再現した。

無人機80機分の経路計画を作成し、システムと連携させたほか、最大84機分の無人機のシミュレーション位置情報をリアルタイムに共有した。

実証を通じて、多数の無人機が同時に運用される高密度環境下においても、安定したデータ連携および運航安全管理を実現し、本システム全体のロバスト性向上に寄与できたとみている。


80機のドローン同時運航を想定した表示例(シミュレーションデータ)(テラドローン提供)

今後は、本実証実験で得られた知見を生かし、災害対応などより実践的なユースケースへの適用を進めるとともに、省庁・自治体との連携による防災訓練などを通じて機能改善と検証を継続する。

(藤原秀行)

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