グループ拠点を一部改修・転用、27年4月の製造開始目指す
三菱電機は7月30日、米国で今後も拡大が見込まれるデータセンター向け冷却システムの需要に対応するため、米国の持ち株会社Mitsubishi Electric US Holdings(三菱電機USホールディングス、MEUH)傘下に、データセンター向け冷却機器を製造する新会社MEHITS US(メヒッツユーエス)を8月、米オハイオ州で立ち上げると発表した。
MEHITS USは今回、約3000万米ドル(約48億円)の設備投資を行い、自動車用電装品の製造・販売会社Mitsubishi Electric Automotive America(三菱電機オートモーティブ・アメリカ、MEAA)のオハイオ州メイスンの製造拠点を一部改修、転用し、2027年4月の製造開始を目指す。

工場の竣工イメージ(三菱電機提供)
世界最大の市場の米国で消費地生産体制を構築するとともに、データセンター向け冷却機器のシステム設計提案から、販売、保守までを一貫して提供するワンストップサービス体制を強化、データセンター向け冷却システム事業の拡大を図る。
近年、世界的なデータセンターの建設増加に伴い、データセンターの安定稼働を支える冷却システムの需要も拡大。特にAIデータセンターでサーバー内のチップを効率的に冷却する液体冷却システムに対する需要が急激に伸びている。
同社の米国のデータセンター向け事業は、Mitsubishi Electric Power Products(三菱電機パワー・プロダクツ、MEPPI)が主導し、UPS(無停電電源装置)をはじめとした電源供給設備の顧客に対して、冷却機器と組み合わせて提供している。
各冷却機器は、イタリアに本社を置くMitsubishi Electric Hydronics & IT Cooling Systems(三菱電機ハイドロニクス&アイティークーリングシステムズ、MEHITS)で開発・製造を手掛けている。
新会社設立で米国の事業基盤を強化するとともに、消費地生産による生産から販売までのリードタイム短縮による競争力強化を図る。
安定的な製品供給と、省エネ・高効率など現地の顧客ニーズにもとづいた製品開発に加え、液体冷却対応機器を含む製品ラインアップを拡充。さらに、システム設計提案や保守体制を充実させる。
(藤原秀行)







