デジタルツインや自律・遠隔制御技術を活用
エクサとエアロネクストの両社は9月1日、エクサが着手した、産業界の危険作業や人手不足の解決を目指す「フィジカルAIプラットフォーム」開発のプロジェクトに、技術パートナーとして参画すると発表した。
日本の一次産業や社会インフラの維持管理現場では、熟練技術者の高齢化と慢性的な人手不足が進んでおり、保守・点検の現場業務も影響を受けているため、周辺の状況を自動的に収集・分析しロボットなどを自律的に動かす「フィジカルAI」を活用、課題の解決を図る。

(両社提供)
プロジェクトでは、画像認識技術の開発などを展開しているForcesteed Robotics(フォースティードロボティクス、東京都江東区青海)とも連携。第1弾として、船舶の保守・点検業務を対象に、ドローンによるデータ取得、AIによる認識・分析、現実の世界をサイバー空間に再現する「デジタルツイン」上の可視化を組み合わせた、新たな点検の仕組みを開発・検証する。
エクサはこれまで、大規模な3D点群データを処理する技術や、現実の設備・空間をデジタル空間上に再現するデジタルツイン技術など、CPS(サイバーフィジカルシステム)領域の技術を培ってきました。
エアロネクストは、機体が傾いても積んでいる荷物は水平を保つ独自の構造設計技術「4D GRAVITY」などのドローン技術に加え、AIを活用して飛行制御・異常検知・画像認識などを実現する「AIフライトコントローラ」を中心とした自律飛行・遠隔運航技術の開発を進めている。
物流分野で培ったドローンオペレーション技術を基盤に、現在は物流に加えて農業、医療、危機管理、インフラ点検など多様な産業分野への展開を進めている。
エクサが推進するフィジカルAIプラットフォーム開発プロジェクトに参画し、エクサとエアロネクストの強みを持ち寄ることで、産業現場の人手不足解決に貢献できると見込む。
エアロネクストは自ら培ってきたドローン運航技術や自律・遠隔制御技術、機体開発力を海事分野へ展開し、新たな産業分野におけるドローン活用の可能性を広げたい考え。
エクサがデジタルツイン・CPSを中核としたプラットフォームを担い、エアロネクストが実世界でのデータ取得を担うドローンおよび自律・遠隔運航技術を、Forcesteed RoboticsがAI認識・推論をそれぞれ担当。現実世界とサイバー空間をつなぐフィジカルAIの実現を目指す。
エアロネクストは、狭隘空間や高所など、人が立ち入りにくい環境で安全かつ安定して飛行可能なドローンの機体設計・選定、自律飛行・遠隔運航技術、将来的なAIを活用した運航高度化に関する知見を提供する。
乾ドック内や狭隘な船内環境も見据えたドローンの機体選定、設計支援、および自律・遠隔制御技術に関するアドバイザリーを手掛ける。
(藤原秀行)









