エアロネクスト、長野・天龍村で地域防災チームと連携し小中学生向け防災ワークショップ×ドローン実証運航を実施

エアロネクスト、長野・天龍村で地域防災チームと連携し小中学生向け防災ワークショップ×ドローン実証運航を実施

孤立集落への物資輸送想定した飛行ルートを全国の中山間地域に拡大目指す

エアロネクストと子会社でドローン物流を手掛けるNEXT DELIVERYは10月27日、長野県天龍村から受託した「災害時を主目的としたドローン航路整備事業」の一環として、10月22日に天龍村立天龍小学校で、天龍村および同村の地域防災チームとともに、小・中学校の授業と連携して、防災をテーマにしたワークショップとドローンによる物資輸送の実証運航を実施したと発表した。


物流専用ドローンAirTruckの荷物切り離しを見届ける天龍小・中学校の児童(天龍村立天龍小・中学校)



同事業は、全国でも有数の孤立可能性集落数が多い長野県の南端に位置し、急峻な山あいに集落が点在する天龍村が長野県の令和8年度(2026年度)「地域発元気づくり支援金」を活用。大雨や土砂災害などで道路が寸断された場合に備え、災害時の物資輸送に活用できるドローン航路を整備するのが狙い。

旧天龍中学校やキャンプ場など村内計7カ所を離着陸の候補地と設定し、6ルート程度の航路策定を目指している。

今回はそのうち1ルートを報道関係者に公開し、「レベル3.5」の自動遠隔運航により、旧天龍中学校グラウンドから天龍村立小・中学校グラウンドまでの片道約1.1kmを約3分で飛行、防災備蓄品を想定した物資を当初予定通り輸送した。

本実証は、自治体・民間事業者・学校が連携し、災害が起きる前から空の輸送ルートを備え、地域の担い手と児童がともに防災を学ぶ、事前防災の先進的な取り組みと位置付けている。両社は天龍村で得た知見を基に、同様の課題を抱える全国の中山間地域へ「ドローンの防災ルート」を広げていきたい考え。


児童に災害時の物資輸送とドローンの役割について説明するNEXT DELIVERYスタッフ

実証概要

事業名

「災害時を主目的としたドローン航路整備事業」(天龍村からの受託事業)

目的と内容

災害時の物資輸送を目的としたドローン飛行航路の策定に向けた実証運航(今回はうち 1 ルートを報道公開)

小学校の授業と連携した防災ワークショップの実施

目標

旧天龍中学校やキャンプ場など計 7 箇所の離着陸候補地を結ぶ、6 ルート程度のドローン飛行航路を策定する。

実施日

実証運航・ワークショップ:2026 年 10 月 22 日(木)

飛行ルート数と飛行回数

報道公開:1 ルート

離着陸地点:天龍村立天龍小・中学校グラウンド~旧天龍中学校グラウンド

使用機体

物流専用ドローン AirTruck

運航方法と体制

現地での機体管理と補助者業務、遠隔運航管理(山梨県小菅村)は NEXT DELIVERY が実施。レベル 3.5 による自動遠隔運航を行った。

配送物

防災備蓄品(飲料水)

各社の役割

天龍村:実証全体の企画、学校・地域防災チームとの調整

エアロネクスト:ワークショップにおける機体展示・説明

NEXT DELIVERY:ドローンルートの検証および作成・ドローンの運航



今後は、残るルートでの実証運航を進め、11 月中に航路の策定に向けた実証を完了する予定。

整備した航路は、天龍村における平時・災害時の物資輸送の手段としての活用を検討する。また、自治体・民間事業者・学校が連携して防災を学ぶ本取り組みを、同様の課題を抱える全国の中山間地域に展開できるモデルとして発信し、各地で災害時にも使える「ドローンの防災ルート」の整備を進める。

(藤原秀行)※いずれもエアロネクスト提供

災害/事故/不祥事カテゴリの最新記事