経営環境厳しく、業務効率化と事業基盤強化図る
ANAホールディングス(HD)は10月29日、北海道を地盤とするAIRDO、宮崎に本拠を置くソラシドエアの中堅航空会社2社を傘下に持つリージョナルプラスウイングス(RPW)を完全子会社化すると発表した。
同日付で、ANAHDとRPWは完全子会社化で基本合意した。株式交換により2027年4月1日付で完全子会社化したい考え。今後、具体的な条件などを詰める。
コロナ禍以降、国内旅客事業を取り巻く環境は、本格的な人口減少局面への突入やビジネス需要低下、燃油費・人件費など事業コストの高騰、環境・DX 対応への投資負担増などで厳しさを増している。
RPWはAIRDOとソラシドエアの共同持ち株会社として2022年10月に発足した。ANAHDは中堅航空会社2社を子会社化し、財務基盤の強化と業務の効率化、サービス拡充を図る。
国土交通省は今年5月、各航空会社の経営の自由度を高めるため、大手航空会社による「特定既存航空会社」(ソラシドエア、AIRDO、スカイマーク、スターフライヤー)への出資規制を廃止。従来は新規の就航を促すため、大手航空会社が既存の航空会社に20%以上出資する場合、発着枠を国交省が全て回収するなどの措置を講じてきたが、規制の見直しで一部の回収にとどめ、大手が中堅航空会社を買収できる道を開いていた。
今年3月末時点でANAHDはRPW株式を約15%保有している。今後、株式交換を実施し、RPW株を約26%所有している日本政策投資銀行(DBJ)などから株式を取得する。
<株式交換の効力発生(クロージング)までの日程>
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 基本合意書の締結 | 2026 年 10 月 29 日 |
| 最終契約の締結 | 2026 年 12 月下旬(予定) |
| 株式交換の承認に係る RPW 臨時株主総会 | 2027 年 2 月下旬(予定) |
| 株式交換の効力発生日 | 2027 年 4 月 1 日(予定) |
(藤原秀行)








