食品の常温輸送で鉄道コンテナ活用、往復実車率96・3%まで向上
日本物流団体連合会(物流連)は11月26日、東京都内で、2019年度のモーダルシフト取り組み優良事業者の表彰式を行った。最優良事業者賞(大賞)は、キユーソー流通システムとキユーソーティス、全国通運の3社に共同で授与した。
表彰制度として実施するのは今年が6回目。3社とも初の大賞となる。
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3社は「食品(常温)の鉄道輸送へのモーダルシフト」を展開。具体的には、鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトを促進する中で、東京から佐賀への食品(常温)輸送をトラック輸送から鉄道輸送へ切り替えた。既に実施している佐賀から埼玉への鉄道輸送と組み合わせることにより、往復実車率を96・3%まで高めるなど、効率的なラウンド輸送を実現した。さらに、トラックドライバーの運転時間も年間で1500時間以上を削減、省力化を果たした点も評価された。
渡邉健二物流連会長(左端)から大賞を授与された(左から2人目から順に)キユーソー流通システムの笹島朋有氏、キユーソーティスの山田啓史氏、全国通運の杉野彰氏※クリックで拡大
(藤原秀行)