大幅な配送遅れ受け、民営化後初
日本郵便は2月13日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がり続けている影響で中国向けの国際郵便物に大幅な遅れが生じているのを受け、貨物機のチャーター便を手配する準備を進めていると発表した。
通常は民間機に郵便物を積み込んでいるが、中国向けの旅客機が減便している一方、マスクなどの発送が増えているため、独自に配送手段を確保することにした。今月15日以降に開始する見通し。
2007年の郵政民営化後、同社が国際郵便物をチャーター便で輸送するのは初めてとみられる。ただ、中国国内は感染拡大で物流が依然停滞しているため、配送の遅れをどれだけ解消できるかは現状では不透明だ。
(藤原秀行)