大和ハウス・浦川氏、埼玉での物流施設開発注力姿勢を強調

大和ハウス・浦川氏、埼玉での物流施設開発注力姿勢を強調

現在5棟を計画、総延べ床面積は約33万平方メートルに

大和ハウス工業で物流施設開発を率いる浦川竜哉取締役常務執行役員は2月27日、さいたま市で開いた新たな物流施設「DPL浦和美園」の地鎮祭に併せて現地で記者会見した。

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浦川氏は埼玉県内で「DPL浦和美園」を含めて現在5棟の開発計画を進めていると説明。合計で延べ床面積は約33万平方メートル、投資額は用地を含めて約800億円に上ることを明らかにし、今後も首都圏における同社の物流施設事業の軸になるとの見解を示した。

浦川氏は「3環状線の中央北部は東京までのアクセスはもとより、神奈川、千葉も視野に入る。東北道、関越道も縦に通っているので奥が深い消費地がある。東北道の(物流施設のニーズが見込まれる)後背地を多く持っているのが埼玉の物流拠点としての需要の固さを物語っている」と指摘。「(埼玉、神奈川、千葉の)3県の中では今後も力を入れていきたい」と明言した。

また、「DPL浦和美園」のように今後も物流施設に免震構造を採用するほか、地元自治体と防災協定を結び、災害時に地域住民へ一時避難場所として開放するなど、防災機能にもこだわっていく姿勢を見せた。


会見する浦川氏

「DPL浦和美園」地鎮祭後の撮影に応じる関係者。前列左から4人目が浦川氏、同5人目がメーンのテナントとなる予定のサントリーロジスティクス・井上達志会長

(川本真希、藤原秀行)

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