開催禁止の仮処分申し立て取り下げ、5月7日で確定
乾汽船は4月30日、筆頭株主の投資会社アルファレオホールディングスが招集している臨時株主総会に関し、乾汽船の監査役が東京地裁に行っていた開催禁止の仮処分命令の申し立てを取り下げたと発表した。アルファレオと4月28日付で和解が成立した。
アルファレオも同日、乾汽船との和解成立を開示しており、臨時株主総会は5月7日の午後6時から東京都内で開くことが確定した。臨時株主総会では乾汽船の買収防衛策廃止を議題とする方針。
乾汽船は申し立て方針の開示の中で、同社が株主から集めた委任状をアルファレオが無効と判断する可能性が高かったり、アルファレオが総会会場へ入場できる株主の数を制限する方針を示したりしていることを問題視していた。
東京地裁が示した和解案は、アルファレオが委任状を無効と判断しないことや、乾汽船の選定した株主1人が総会会場へ入場して議決権を行使するのを認めること、乾汽船は議事が適法かつ適切に運営されれば議長の不信任動議や議長交代の動議を提出しないことなどを盛り込んでおり、乾汽船とアルファレオの双方が受け入れた。
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（藤原秀行）
