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キヤノンITS、需要予測・需給計画立案システムの新バージョンを6月1日販売開始

キヤノンITS、需要予測・需給計画立案システムの新バージョンを6月1日販売開始

生産・物流現場の負荷平準化を自動調整、人手不足配慮

キヤノングループでSIサービスなどを手掛けるキヤノンITソリューションズ(ITS)は5月19日、欠品削減や在庫最適化のための需要予測・需給計画立案を手掛ける情報システム「FOREMAST(フォーマスト)」の新バージョン「Ver3.2」を6月1日から販売すると発表した。

産業界で人手不足が深刻化している現状を受け、顧客の工場・ラインごとの生産能力や物流ルート別の輸送能力を考慮し、生産や物流への負荷を平準化するようシステムが自動的に調整する機能を追加。例えば製造量が増えて負荷が増大すると見込まれる日の前後に作業を振り分け、特定のタイミングだけ負荷が突出しないよう配慮するといったことを想定している。

併せて、需給計画の担当者がシステム画面で商品ごとの生産・出荷量を容易かつ迅速に修正できるようにした。さらに需要予測はAI(人工知能)が得意としている深層学習の手法を活用した独自のモデルを新たに搭載。顧客が持つ過去の生産・出荷実績のデータを反映させたより精度の高い予測につなげられると見込む。


負荷平準化の自動調整のイメージ(キヤノンITS資料より引用)※クリックで拡大

“アフターコロナ”のニーズも柔軟に対応

キヤノンITSは、製造・物流現場だけでなく、需給計画立案でもノウハウを持つ人手が一層不足する可能性があることを考慮。より適切な計画を策定できるようシステムでサポートしていくことを想定している。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で工場の稼働停止や需要の急増が発生、製品が品薄になる事態が起きていることから、在庫を極小化するのではなく、ある程度余裕を持たせることが必要との見方が生産・物流の現場などから出ている。キヤノンITSは新バージョンを活用することで、在庫の持ち方に関するニーズの変化にも柔軟かつ迅速に対応できるため、“アフターコロナ”の生産・物流現場にフィットするシステムと利点を強調している。

新バージョンは1システム当たり税別2000万円からと設定しており、年間30社への販売を目指す。キヤノンITSは新バージョンを含むSIサービス事業で2022年に売上高50億円を達成したい考え。併せて、新バージョンの機能を紹介するためのセミナーも、インターネット経由などでの開催を検討している。

フォーマストは16年に全機能を刷新し、需要予測や在庫補充計画などを担えるシステムとして展開。食品業界をメーンに化学や電機、日用品といった分野のメーカーや卸・小売業などに採用されている。

(藤原秀行)

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