コールドチェーン対応やダブル連結トラック活用、物流施設開発などでノウハウ活用へ
日野自動車子会社のNEXT Logistics Japan(NLJ)は6月2日、昨年12月に発表した新たな幹線輸送サービスに、ニチレイロジグループ本社、日本梱包運輸倉庫、三菱UFJリースが新たに加わると発表した。3社はNLJに計4000万円を出資する方針を決定した。
同サービスはNLJのほか、アサヒグループホールディングス、江崎グリコ、千代田運輸、トランコム、ユーネットトランスが参加。トラックドライバー不足が深刻な東名阪を結ぶ幹線輸送の効率化・省人化を目指すのが狙いだ。
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具体的には、神奈川・相模原と兵庫・西宮の東西の2カ所にクロスドック拠点を新設。トランコムの求貨求車サービスで蓄積してきたマッチングの技術などを生かし、荷主各社の荷物を集約することを打ち出している。
ニチレイロジが参加することで、コールドチェーン輸送に関しても効率化を図りたい考えだ。また、一度により多くの荷物を運ぶことが可能なダブル連結トラックの運行の実績を重ねている日本梱包運輸倉庫が加わり、連結している荷室の前後で異なる温度設定にし、常温と低温の荷物を同時輸送することなどを想定している。後ろ側の荷室をクロスドックで別の連結トラックと交換し、効率的な輸送を図ることも視野に入れている。
さらに物流施設の開発経験を蓄積している三菱UFJリースには、物流施設の開発・保有やアセットマネジメントのノウハウを活用することが期待されている。
新たな幹線輸送スキームのイメージ(日野自動車プレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)