国際物流基盤強化へ、中東・アフリカ進出なども図る
西日本鉄道は10月18日、フランスの物流企業グローバル・スター・インターナショナル(GSI)の株式を100%取得、買収したと発表した。GSIを足掛かりに国際物流の基盤強化を目指す。具体的な買収額は開示していない。
GSIはシャルル・ド・ゴール空港近隣に本社を構え、航空・海上輸送などを展開している。2017年度の営業収益は2538万4千ユーロ(約34億円)、営業利益は22万9千ユーロ(約3千万円)だった。
GSIを傘下に納め、ファッションや石油プラント、生鮮品などの取り扱い拡大を狙う。買収に伴い、GSIの社名を「NNRグローバル・ロジスティクス・フランス」に変更した。
西鉄は今回の買収と併せて、今年12月までにアラブ首長国連邦・ドバイに駐在事務所を設置し、中東・アフリカ方面への本格進出を図るほか、19年度以降はイタリア、ブラジルでも現地法人立ち上げを目指す。
同社は中国・欧州間の鉄道輸送、東南アジアでの国境間トラック輸送などにも取り組み、国際物流を含む物流事業の営業収益を17年度の891億円から25年までに2倍強の約2千億円まで伸ばしたい考えだ。
(藤原秀行)