鉄道構造物の点検・保守省人化や作業効率向上目指す
JR西日本グループでベンチャー企業への投資を手掛けるJR西日本イノベーションズ(大阪市)は6月10日、産業用ロボットの開発などを手掛ける人機一体(滋賀県草津市)に出資したと発表した。
同社の第三者割当増資を引き受けた。具体的な出資額など詳細は開示していない。出資と併せて、グループから若手社員を人機一体に出向させた。
人機一体は2007年設立。前身は立命館大発のベンチャー企業マンマシンシナジーエフェクタズで、15年に現社名へ変更、人間の作業を代替できる「人型重機」の開発を進めている。ロボットに関する知財をプラットフォーム化し、参加する企業と連携して開発や活用を目指す新たな姿勢を打ち出している。
JR西グループは現行の中期経営計画で、安全な鉄道・交通サービスを持続的に提供できるよう、新たなメンテナンス手法へ転換する方針を打ち出している。人機一体の技術を活用し、鉄道構造物の点検・保守作業の省人化と効率向上を図りたい考えだ。
(藤原秀行)※写真はイメージ