帝国データ、輸送量落ち込みが打撃か
帝国データバンク(TDB)が7月7日明らかにしたところによると、関東を地盤とする全国輸送(茨城県鉾田市)が7月6日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
TDBによると、負債は2019年3月末時点で約10億6500万円。新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化で輸送量が落ち込んだのが響いた。TDBによれば、運送会社が新型コロナウイルス関連で経営破綻するのは初めてという。
全国輸送は1986年7月設立。本社機能は東京・大田区城南島にあり、コンテナ輸送がメーン。TDBによると、トラックドライバー不足による人件費や傭車費の増大などが経営を圧迫し、16年3月期に債務超過となっていた。新型コロナウイルスの感染拡大による輸送量減少が追い撃ちを掛けたようだ。
(藤原秀行)