全国初、乗車待ちや空車のタイミングで集配実施
佐川急便は10月26日、タクシーで宅配の荷物を運ぶ「客貨混載」を今月29日に始めると発表した。京都を地盤とする山城ヤサカ交通(同府京田辺市)の車両が旅客業務と並行して配送や集荷を担う予定。
佐川によると、タクシーが集荷まで手掛けるのは全国で初めて。荷物配送の効率化を目指す佐川と、タクシーの有効活用を進めたい山城ヤサカ交通の思惑が一致した。
集配を実施するのは、府内の笠置町。タクシーの運転手が佐川の京都精華営業所(同府精華町)で荷物を受け取り、トランクに納めて同町に向かい、旅客業務を行いながら乗車待ちや空車などのタイミングを見計らって集配も実施。再び同営業所まで荷物を届ける。
国土交通省は2017年9月、トラックドライバー不足を踏まえ、タクシーが宅配荷物を運送できるよう規制を緩和した。
(藤原秀行)