出荷作業の人員5分の1に、1日7万点出荷可能と見込む
椿本チエインと協栄産業、作業服の製造・販売やクリーニングなどを手掛ける都ユニリース(岡山県倉敷市)子会社のテキスタイル物流(同)は9月1日、テキスタイル物流が倉敷市内に開設する新たな物流センターで、物流ロボットとソーターが連携し大幅に省人化・省力化を図る物流システムを導入すると発表した。
新センターは地上2階建てでクリーニング工場や加工工場を併設し、延べ床面積は1万5000平方メートル。2021年1月の完成を見込む。
新センターに協栄産業が取り扱っている中国系ロボットメーカーGeek+(ギークプラス)のピッキング支援ロボット「EVE」88台と保管棚2000基を採用。同時に、1時間当たり1万個の仕分け能力を備える椿本チエイン製のチルトトレイ式ソーター「リニソートS-E」も取り入れ、連携させることで作業スタッフが庫内を歩き回ることなくピッキングすることが可能になる。仕分け作業は自動化を図る。
各社は物流システムを利用することで、通常は100人規模の出荷作業を5分の1の20人に抑え、通常時は1日7万点の製品を出荷できるようになるとみている。新型コロナウイルスの感染拡大で物流拠点もスタッフが密になる状態の回避を強く求められていることにも対応する考えだ。
椿本チエインの「リニソートS-E」(各社プレスリリースより引用)
(藤原秀行)