11月以降に公道使った実験展開、異業種に参加呼び掛け
パナソニックは9月2日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に参画し、ラストワンマイル配送を担う自動走行ロボットの技術開発に着手すると発表した。
今年11月以降、マンションや市街地、商業施設、工業地帯などで開発したロボットを走行させる実証実験を展開。その一部は公道を走らせることを想定している。配送現場の人手不足が深刻化している上、新型コロナウイルスの感染拡大で「非接触・非対面」の宅配ニーズが高まっている現状に新技術で対応したい考え。
実験は神奈川県藤沢市で新技術展開に取り組んでいる「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」で、「住宅街向け小型低速ロボットによる安全・安定なラストマイル配送サービスの実現」をテーマに行うことを予定している。異業種にも参加を積極的に呼び掛けるとともに、実験の成果は同社も参加している、自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた官民協議会に提供していく方向。
(藤原秀行)