化石燃料使用や衣料廃棄の削減可能に、社会課題解決へ貢献目指す
簡易宅配ボックスとして活用できる置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を展開しているスタートアップ企業のYper(イーパー、東京・渋谷区南平台町)は10月8日、OKIPPAに環境配慮型再生素材を採用すると発表した。2020年中に順次提供を開始する予定。
新たに導入するのは、伊藤忠商事が展開している循環型素材ブランド「RENU(レニュー)」の再生ポリエステル素材。これまでOKIPPAはメーンのバッグ部分に通常のポリエステル素材を100%用いてきた。RENUは衣料品の生産時に生じる端切れやポリエステル素材の使用済み衣料品などを原料としており、繊維由来なのが特徴。
OKIPPAは既に宅配の再配達削減を通じた物流領域の温室効果ガス削減への貢献を図っている。RENUの利用により、新たに石油をはじめとする化石燃料の使用量と衣料廃棄量の削減という形で社会課題解決への貢献を目指す。
Yperは全国で現在使われているOKIPPA約15万個が全てRENUに置き換わった場合、廃棄物6万3690枚の再利用とペットボトル2万3160本分の水削減につながると試算している。
RENU利用のイメージ(以下、全てYper提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)