福島の2郵便局間9キロメートル結ぶ
日本郵便は10月30日、ドローン(小型無人機)を用いた郵便局間の輸送を11月7日に始めると発表した。
国土交通省から26日、国内で初めて飛行ルートの途中に補助者を配置せず、操縦者の目視外で機体を飛ばす承認を得ていた。
輸送するのは福島県の小高郵便局(相馬市)~浪江郵便局(浪江町)の間約9キロメートル。同社によれば、毎月第2、第3週の火曜日から木曜日、午前9時~午後4時の間で1日当たり最大2往復を計画している。
運ぶのは2キログラム以内の荷物で、地上60メートル以下の高さを時速約54キロメートル以下で飛ばす予定。機体はベンチャーの自律制御システム研究所(ACSL、千葉市)が開発したものを投入する。事前に準備飛行を行う。
国交省は今年9月、航空法に基づくドローン飛行承認の許可要領を見直し、従来は原則として必要だった飛行ルート下の補助者配置をしなくても目視外飛行を可能にした。現状では人が出入りする可能性が低い山間部などに限定されている。
日本郵便は物流現場の人手不足や地方での配送効率化を目指し、ドローンを積極的に活用したい考え。
(藤原秀行)