物流加工センターの機能拡張や集荷拠点の整備・新設図る
産地直送野菜の販売などを手掛ける農業総合研究所(和歌山市)は10月14日、JR東日本、農産物の物流を担う福岡ソノリク(佐賀県鳥栖市)の両社と資本・業務提携を締結したと発表した。
両社と官民ファンドの農林漁業成長産業化支援機構の計3社を引き受け先として第三者割当増資を実施、総額5・6億円を調達。このうちJR東と福岡ソノリクはそれぞれ農業総合研究所の株式の0・62%を約1億円で取得する。
農業総合研究所は増資で得た資金をスーパーでの産直販売拡大や物流加工センターの機能拡張、集荷拠点の整備・新設などに充てる。JR東は駅や駅周辺施設、同社グループが運営している小売店舗やインターネットショッピングモールで農作物の販売拡充などを目指す。
福岡ソノリクは農産物の物流に際して倉庫などを提供、西日本エリアを中心とした物流網の強化や輸配送の効率化などにつなげる。
増資のスキーム概要(農業総合研究所提供)
(藤原秀行)※写真はイメージ