山間部のキャンプ場へ食品配送、直売所に農作物も
ドローン(無人航空機)の安全飛行支援を手掛けるスタートアップ企業のトルビズオン(福岡市)は10月20日、佐賀県多久市でドローンを使った物資運搬の実証実験を同26日に行うと発表した。
同社が展開している、土地所有者とドローンユーザーが上空の利用権を取引できるようインターネットで仲介する独自サービス「sora:share(ソラシェア)」を活用。山間部のキャンプ場へ食品を届けたり、直売所に農作物を運んだりする予定。
利用する機体はDJI製で、搬送する重量は1・5キログラム、距離は約3キロメートルを計画している。実験は同市やAgVenture Lab(アグベンチャーラボ、東京都千代田区大手町)、九州電力などが協力する。天候不良の場合は同27日に変更する。
トルビズオンは今後ドローンの有人地帯での目視外飛行が可能になるのを想定し、ソラシェアを駆使してドローンが定期的に飛行できる「空の道」を日本各地に構築することを目指している。今回の実験の結果も踏まえ、空の道実現を加速させる。
実験に投入するドローン(トルビズオン提供)
(藤原秀行)