臨時便やチャーター活況、9月単月も7割超のプラス
成田空港を運営する成田国際空港会社は10月22日、2020年度上半期(4~9月)の空港運用状況を公表した。
国際線と国内線を合わせた航空機の発着回数は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動制限が逆風となり、前年同期比64%減の4万7986回にとどまった。このうち旅客便は国際線が85%減の1万4208回で、上半期としては過去最低に落ち込んだ。国内線も65%減の9582回と不振だった。
半面、国際線の貨物便は旅客便の運休・減便で輸送スペースが縮小し、臨時便やチャーター便を含めて貨物便の運航が活況だったため、59%増の1万9510回で06年以来の上半期ベースで過去最高に達した。国際航空貨物量は13%減の88万9056トンだった。
9月単月の国際線貨物便は76%増の3689回で、単月としては過去最高を記録した。国際貨物航空量は7%減の16万2627トンとなった。
(藤原秀行)
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