【新型ウイルス】11月の日本発米国向け海上コンテナは8・6%増とプラス転換

【新型ウイルス】11月の日本発米国向け海上コンテナは8・6%増とプラス転換

自動車は8カ月ぶりの1万TEU回復、貿易に持ち直しの兆し

米調査機関デカルト・データマインが12月21日発表した日本発着の海上コンテナ輸送量に関する最新調査結果(速報値)によると、アジア域内へのトランシップ分を含めた日本発米国向け(荷受け地ベース)は11月の輸送実績が前年同月比8・6%増の5万1579TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

今年に入って前年割れが常態化していたが、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済減速で不振が続いてきた貿易に持ち直しの兆しが出てきた可能性がある。5万TEUを超えたのは今年4月以来。母船直航分も14・4%増の4万444TEUとなった。

米国向けの自動車関連(HS-87)は2・5%増の1万67TEUで、今年3月以来8カ月ぶりに1万台を回復した。

11月分の母船直航分実績を主要6港別に前年同月比で見ると、東京港は20・7%増、名古屋港は13・3%増、神戸港は25・3%増でトップ3がいずれもプラスに転じた。


日本発米国向け輸送量の概要(デカルト・データマイン資料より引用・クリックで拡大)

(藤原秀行)

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