【独自取材】ロジランド、埼玉・加須で自社開発物流施設の第1号が竣工

【独自取材】ロジランド、埼玉・加須で自社開発物流施設の第1号が竣工

3万平方メートル、センコーが1棟借り

物流施設の開発・運用を担う新興デベロッパーのロジランド(東京都渋谷区恵比寿)が埼玉県加須市で建設を進めてきた物流施設「LOGILAND加須」が2月1日、竣工した。同社が自ら開発してきた案件が完成するのは初めて。センコーが1棟借りしている。

新施設は地上3階建て、延べ床面積3万145平方メートル。工業団地「大利根野台テクノタウン」に隣接し、国道125号から車で約500メートル。最寄り駅は東北本線の栗橋駅より約3キロメートル。

 
 

栗橋大利根バイパス開通で東北自動車の加須ICから約3・8キロメートル、所要時間約5分となり、同ICを経由して東北道に加え、圏央道を通じて関越自動車道や中央自動車道、東名高速道路へアクセスし、広範囲なエリアをカバーした配送が可能となっている。

ロジランドは「同業他社も目を止める立地条件を備えていたものの、接道要件などがネックとなり開発を断念するケースが多かった中、地権者や農業委員会、久喜市、加須市および関係省庁と協議同意を得て道路拡幅整備を行い、搬入経路を確保することにより物流施設を開発する道筋を付けた」と強調。敷地内外に従業員駐車場を設けるなど、倉庫運営者に寄り添った「利用しやすい施設」にこだわったと説明している。

同社はこのほか、埼玉県の「LOGILAND春日部Ⅰ」(春日部市)や「LOGILAND羽生Ⅰ」(羽生市)など全国で6物件の開発に着手済み。引き続き、関東や関西、中部、九州の4大都市圏を中心に約5000~1万坪の中規模案件の開発を年間300億円程度手掛けていく方針。テナントに寄り添った使い勝手の良い物流施設を最適地・適性賃料で提供し、差別化を図る構えだ。


「LOGILAND加須」の外観(以下、いずれもロジランド提供)


「LOGILAND加須」の内観

(藤原秀行)

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