生鮮スーパーも10店舗展開、青果と鮮魚、精肉に注力
東京証券取引所は3月5日、アイスクリーム・冷凍食品の卸販売や生鮮食品スーパー運営を手掛けるアイスコ(横浜市泉区)のジャスダック市場への上場を承認した。上場は4月8日付。
同社は1948年創業。52年に前身となる高島物産が発足、グループ企業との経営統合に伴い92年に現社名へ変更した。アイスクリームや冷凍食品の卸販売を手掛けるフローズン事業と、生鮮食品を取り扱う「スーパー生鮮館TAIGA(タイガ)」のスーパーマーケット事業が柱。
フローズン事業は主にドラッグストアや食品スーパーなどの小売店で販売されるアイスクリームと市販用冷凍食品の卸販売を展開。関東・東海エリアを中心に物流拠点を配置している。納品先のバックヤードに商品を置くだけでなく、売り場への陳列も請け負う「フルメンテナンスサービス」が特徴。
配送は自社従業員が9割を担い、残りの1割は協力会社などに委託している。仕分け作業支援のDAS(デジタルアソートシステム)やオプティマインドの配車計画システム、自動ラックを導入するなど、IT化・省力化も推進している。
スーパーマーケット事業は直営で神奈川県内7店舗、静岡県内1店舗をそれぞれ運営。併せてテナントでも2店舗を展開しており、青果と鮮魚、精肉の生鮮3品を強化、当日仕入れ・当日販売にこだわっている。
2020年3月期の単独売上高は前期比4・3%増の367億円、経常利益は49・4%減の2億1230万円、純利益は35・3%減の1億4445万円だった。
(藤原秀行)