自動車や医薬などの倉庫需要見込む
日本通運は3月16日、米国の現地法人「米国日本通運」がイリノイ州ウッドデールで建設を進めてきた物流施設「シカゴ・ロジスティクス・センター」が竣工したと発表した。
新施設は鉄骨造の平屋建て(事務所部分は2階建て)で延べ床面積は2万9498平方メートル。高床ホームや天井クレーン、メザニンなどを導入している。営業開始は4月1日の予定。
大都市のシカゴに近く、近隣のオハイオ・インディアナ・ケンタッキー・テネシーの各州は自動車産業が集積しているほか、医薬品産業についても医薬品・医療機器に関わる業種が集まっている。倉庫需要も見込まれるため、新たな拠点を構えることにした。
自動車業界向けに荷姿変換や検品などの付帯作業、クロスドックといった多様なニーズに応えられる。オヘア国際空港近郊の既存大型自社施設とともにロジスティクス機能を強化し、中西部地域の最重要拠点としてさらなる事業の拡大を図る。
営業開始日に合わせて、新拠点に現在ニューヨークの米国日通本社を移転し、本社部門、営業部門、作業現場一体型の拠点に刷新、事業展開のスピード化・効率化につなげ、米国内事業の強化を目指す。
新施設の外観(以下、いずれも日本通運プレスリリースより引用)
新施設の内部
(藤原秀行)