業界初、トラブル時の積み荷運搬・移動費用をカバー
損害保険ジャパンはこのほど、東京大発で自動運転の技術研究などを進めるベンチャー企業の先進モビリティ(東京都目黒区駒場)と連携し、後続無人の隊列走行を対象とする新たな自動車保険プランを開発したと発表した。隊列走行の実証実験を手掛ける事業者ら向けに提供を始めた。
損保業界で初めて、トラブルが発生して後続車両の電子けん引が途絶した際、当該の車両を速やかに持ち帰って原因分析に当たるのをサポートするために積み荷の運搬・移動費用を補償。隊列車両の中に他の車が割り込み接触事故になった場合も相手方過失分を含めて修理費をカバーする。
他にも、高速道路上で立ち往生した場合に道路を管理する高速道路会社などへ賠償するための費用を補償することなどを定めている。今回の保険は後続無人のトラックの隊列走行に加え、後続有人のケースも対象とし、バスなどトラック以外の車両も加入することが可能。両社は損害保険の面から自動運転の実用化を後押ししたい考えだ。
(藤原秀行)