WebKIT求車登録件数、4月は7割増え3カ月連続プラス

WebKIT求車登録件数、4月は7割増え3カ月連続プラス

コロナ禍で前年の水準低く、緊急事態宣言で先行き不透明

全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が5月7日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、4月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比70・8%増の9万3437だった。2019年5月以来、1月末まで前年水準を割り込んできたが、2月から3カ月続けてプラスになった。

ただ、比較対象となる前年の水準自体が低い上に、新型コロナウイルスの感染拡大で再び緊急事態宣言が発令されたこともあり、まだ本格的に底打ちしてきたと判断するのは早計のようだ。

19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減は新型コロナウイルスの感染拡大による国内外の経済情勢悪化が逆風となっている。

4月の求車成約件数は9・6%増の2万3810で2カ月続けてプラスだった。

4月の成約運賃指数(10年4月=100)は116で、前月からは5ポイント、前年同月からも4ポイントそれぞれ低下した。指数が下がるのは前年同月比で20カ月連続となった。

(藤原秀行)

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