4月のアジア10カ国・地域発米国向け海上コンテナ、10カ月連続プラス

4月のアジア10カ国・地域発米国向け海上コンテナ、10カ月連続プラス

デカルト・データマイン調査、中国は4割増で回復傾向続く

米調査機関デカルト・データマインが5月11日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、4月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比32・1%増の165万6443TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

10カ月続けて前年実績を上回り、4月単月の実績としては過去最多を更新。前年に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で激減したことからの反動もあり、3月(97・2%増)に続いて大きく伸びた。

10カ国・地域別に見ると、トップの中国は46・5%増の98万7834TEUで、回復傾向が続いている。2位の韓国は0・3%増の15万4242TEU、3位のベトナムは35・5%増の13万560TEU、4位の台湾は9・7%増の9万7117TEUなど、全10カ国・地域が前年実績を上回った。日本は8・5%増え4万4778TEUだった。

品目別では、家具類が35・8%増の29万2930TEU、機械類が1・7%増の15万1988TEU、電子電機が3・1%増の11万8513TEUなど、上位10品目中8品目がプラスを記録した。

一方、米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の3月分は9・0%増の56万1552TEUで、4カ月ぶりのプラス。中国向けは17・3%増の15万8976TEUだった。

(藤原秀行)

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