用地を取得済み、2棟目も着工し22年5月完成予定
物流施設の開発・運用を担う新興デベロッパーのロジランド(東京)は、埼玉県春日部市で3棟目の物流施設開発に着手する。
このほど、同市内で3件目の開発用地を取得した。ロジランドは同じ埼玉県の羽生市でも3物件を開発中。同社は「春日部市においてもドミナント戦略による物流集積地としてのさらなる発展に寄与することで、市の地域活性化や産業振興に貢献していきたい」と狙いを説明している。今後、開発計画の詳細を詰める。
また、春日部市で4月、2棟目となる「LOGILAND春日部Ⅱ」に着工した。地上4階建ての鉄骨造で、延べ床面積は1万9371平方メートルを計画。竣工は2022年5月を予定している。
同社が5月17日、正式に発表した。東北自動車道の岩槻ICから約10・4キロメートルで、国道16号線と4号線が交差するエリアに位置。常磐自動車道の柏ICからもアクセス可能。東武アーバンパークラインの藤の牛島駅からは約1・4キロメートル。
同社は「宅配便主要ターミナルも近いことから、eコマースの物流拠点としても需要が高いエリア。また、周辺には住宅地も多く、従業員確保にも優位なため、物流拠点としてポテンシャルが非常に高い立地」と強調している。
1平方メートル当たりの床荷重は1・5トン、梁下天井有効高は5・5メートルと標準的なスペックを確保。柱スパンは10メートル以上とし、環境配慮から全館LED照明を採用する。
BCP(事業継続計画)対策の一環で浸水リスクを低減するために電気設備の架台を引き上げた上、停電時に倉庫機能の一部をカバーする非常用発電機を導入する。
「LOGILAND春日部Ⅱ」の完成イメージ(以下、いずれもロジランド提供)
「春日部Ⅱ」の立地
(藤原秀行)