中四国7県への中核供給拠点で日通が業務受託
JA全農は11月26日、岡山市内に設置した「JA全農中四国広域物流センター」が12月3日から稼働を開始すると発表した。
中四国地区における農薬の配送・保管を一元管理する施設で業務委託先は日本通運。農薬メーカーの工場から個別農家までの効率的な広域物流体制構築、域内の需要を取りまとめたスケールメリットによる購買力強化を目指す。広域センターは2012年より運用している北部九州地区に続き2カ所目となる。
同センターは岡山県本部総合流通センター内に設置。鳥取・島根・岡山・広島・山口・徳島・愛媛の7県域をカバーする。年間供給金額は約95億円(約35万ケース)。メーカーのストックポイントや各県域の在庫を集約・管理するほか、一括発注によりメーカー工場からの集中配送で同センターへ納品。組合員やJAからの受注には配送先別の集品作業、農家別に仕分け・箱詰めするセット組み作業を行い効率的に配送する。
具体的には▽各県域に供給する在庫を出荷元別・年限別で一元的に管理▽各県域の広域農家戸配送拠点と連携してセット組み作業に集中対応▽JAと農家戸配送の受注分を15カ所の県域中継拠点に夜間配送し、各拠点で積み替えてJAならびに広域農家戸配送拠点へ運ぶ――を挙げている。
(鳥羽俊一)
画像はJA全農ニュースリリースより