後退時における荷台上部の衝突事故を軽減
クラリオンは11月27日、トラックの後退時に発生しやすい荷台上部の接触・衝突事故を軽減する車載後方カメラシステム「ひさしマーカー」を来年1月から発売すると発表した。
視認性を大幅に向上することで安全運転をサポートし、人手不足に起因するトラックドライバーのスキル・キャリアの補完にも寄与できると見込む。
同社製の超広角カメラと空間マーカーを表示する電子回路制御ユニットで構成。後退時の車両後方映像に車体外枠を示す大型の空間マーカーを表示し、従来製品と比べて垂直視野を広げることで駐車場や建物の窓、出入り口の日よけ・雨よけ用庇、看板などへの物損事故を軽減する効果が期待できるという。また他の安全支援機器との組み合わせで一層の注意喚起が図れる拡張性を持つ。
対象車両は車高2~3.8メートルのトラックや観光バス、大型ワゴン車など。トラック運送業界は人手不足により経験が浅いトラックドライバーの増加、乗り慣れない車両の運転などが見受けられる。同社ではエレクトロニクス技術を生かした製品の普及を通じて、自動車社会の安心・安全に貢献していきたい考え。
(鳥羽俊一)
画像はクラリオンニュースリリースより