公表済み計画、需要見込み着実に実施へ
日立物流は、インドの4大都市にマルチテナント型の物流施設を構える方針だ。チェンナイ、ムンバイ、デリー、バンガロールで順次、拠点を建設する。
4大都市での物流拠点展開は今年4月に公表した2020年度決算と21年度経営方針の説明資料で公表済み。インドは17年7月、物品・サービス税(GST)を導入した効果で各州を行き来する物流が活発化しており、同社は今後も物流需要が見込めると判断、計画を着実に実施し、インドシフトを強化したい考えだ。
22年7月には、各州に配置していた拠点を統合した物流施設をチェンナイとムンバイで稼働させる。同社は4月の方針公表時に、米国とオランダ、中国、インド、マレーシア、インドネシアで21~23年度に拠点整備や自動化・省人化設備の導入に総額120億円を投資する方針を表明している。インドの2拠点にはこのうち半分の約60億円を充てる。
デリーとバンガロールの稼働は現時点で25年以降となる見込みで、投資額も前述の2拠点と同規模になる公算が大きそうだ。
海外での投資計画(日立物流資料より引用)
(藤原秀行)