センコーが物流大手初、パートタイマー対象の退職金任意積み立て制度導入

センコーが物流大手初、パートタイマー対象の退職金任意積み立て制度導入

企業年金に加算可能、他のグループ企業にも展開へ

センコーは6月28日、パートタイマーを対象にした新たな財産形成支援制度を7月1日に導入すると発表した。

同社は物流センター内の商品仕分けや集品などの業務を担うパートタイマーに対し、これまで正社員への積極的登用、外部の福利厚生サービスの提供などさまざまな取り組みを行ってきた。今回、新たに一定の要件を満たしたパートタイマーを対象に新制度を導入、将来を見据えた人生設計を支援する。

新制度はオリックスが運営を受託する企業年金基金を活用して実施する、パートタイマーを対象とした「選択制確定給付企業年金制度」。パートタイマーが月額報酬の一部を任意に積み立て、退職時に企業の負担分を加算した金額を受け取ることが可能な仕組みだ。

会社の積み立て分とパートタイマー本人の積み立て分の合計額に利息が付くため、パートタイマーが退職した後の生活を支える財産形成になる。また、正社員に転向した場合は積み立て残高を正社員の退職金制度へ移換することも可能。このような非正規雇用者が対象の財産形成支援制度の導入は、物流業界大手では初めてという。

センコーグループは、センコー以外の各社にも新制度の導入を予定。福利厚生制度の充実を図ることで物流事業拡大の要となる人材確保と定着を進める。

(ロジビズ・オンライン編集部)

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