25%向上、不安定なケースにも対応可能な独自ハンド搭載
Mujinは7月13日、ケースピッキングを担う新たな知能デパレタイズロボット「MujinRobotデパレタイザー」の販売を開始したと発表した。
従来の2020年モデルに比べ、処理を一段と高速化。同社の展示場では25%向上を達成しているという。
併せて、ケースを2つの面で支えて持ち運ぶ独自の「二面ハンド」を開発、標準品として設定している。重量物かつ箱の強度が弱い物や上面にミシン目が入っている不安定なケースも安全・高速に運搬できるようにし、搬送のスピードアップを達成した。
また、ロボット1台で2つのハンドを効率的に使えるようにする「ハンドチェンジャー」機能を追加。段ボールケースとコンテナといったような、単一ハンドでは対処できない場合でも、1台で対応できるようにした。ロボット設置スペースの縮小と設備費削減を可能にしている。
加えて、2メートル以上に高積みされたケースの山も安全に積み降ろしできるようにしている。
従来製品が持つ、単載デパレタイズで1時間当たり1000ピック、混載では600ピックが可能な世界最速級のスピードを維持し、事前のケース登録が不要な点なども継承している。
「MujinRobotデパレタイザー」
ロボットの概要
二面ハンド
高積みにも対応(いずれもMujin提供)
(藤原秀行)