ソリューションサービス強化狙い、車両データを新商品開発に反映も
ブリヂストンは8月3日、米国のグループ会社を通じ、同国で運送事業者向けの運行管理サービスを手掛けるベンチャー企業アズーガホールディングスを買収すると発表した。
ブリヂストンが近年力を入れているタイヤユーザーの走行効率化提案などソリューションサービスを強化するのが狙い。規制当局の承認などを経て2021年第3四半期(7~9月)中の手続き完了を目指す。
買収額はアズーガの企業価値を3億9100万ドル(約430億円)と見積もっており、今後調整の上、最終確定する。
アズーガは12年、米シリコンバレーで創設。GPSや車載搭載端末などを使い、北米の6000を超える運送事業者にサービス提供している。アズーガが蓄積している車両データをタイヤの商品開発などにも反映させていきたい考えだ。
ブリヂストンは19年にも、オランダで車載の通信機器から走行状況のデータを収集、運送経路効率化などをサポートしているウェブフリート・ソリューションズを買収。今年6月には米国で長距離トラックの自動運転技術を開発するコディアック・ロボティクスに少数株主として出資すると発表した。
(藤原秀行)