収容能力3万トン、23年5月竣工予定
横浜冷凍(ヨコレイ)は10月14日、北海道恵庭市に物流拠点「恵庭スマート物流センター(仮称)」を新設すると発表した。
建設予定地の恵庭市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、道内各方面の主要都市間をつなぐ幹線道路が交わる好立地。海路・空路の玄関口となっている苫小牧港や新千歳空港へのアクセスに優れているため、周辺には食品メーカーの生産工場が多く、道内産食品や原料の集積地。
新設するセンターは延べ床面積が2万4087平方メートル、収容能力は3万543トンで、2023年5月の竣工予定。北海道内に展開している6つの冷蔵倉庫と連携し、道内の物流ネットワークを強化、より効率の良いスマートコールドサービスの実現を目指す。
北海道地区では同社初となる太陽光発電システムと大容量リチウムイオン蓄電池を導入し、発電したエネルギーを冷蔵倉庫内の冷却および倉庫内・事務所棟の照明や電源に使用。
社用車にはEV(電気自動車)を採用し、太陽光発電システムと蓄電池を連携させた充電ステーションを設置する。災害などによる停電時には非常用電源として利用可能にし、BCP対策の強化を図る。
冷却設備は省エネ型自然冷媒冷凍機を採用。さらに、北海道の気候を生かし、冬季は外気を利用してC級室の温度管理が行えるシステムも取り入れるなど、温暖化対策に力を入れている。
恵庭スマート物流センター(仮称)の概要
工期 | 2021年10月14日~2023年5月末 |
住所 | 北海道恵庭市戸磯445-1(戸磯南工業団地第1街区) |
構造 | 倉庫棟:鉄筋コンクリート造3階建て/事務所棟:S造2階建て |
規模 | 敷地面積:17,525平方メートル(5,301坪) 延べ床面積:24,087平方メートル(7,286坪) 建築面積:8,276平方メートル(2,503坪) 収容能力30,543t(F級:24,999t C&F級:4,383t C級:1,160t) |
主な設備 | 省エネ型自然冷媒冷凍機 屋上太陽光発電システム(322.56kW) リチウムイオン蓄電池(240KVA) EV自動車充電ステーション カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック |
竣工 | 2023年5月予定 |
(ロジビズ・オンライン編集部)