35万平方メートル超、バース管理システム採用を検討
ラサール不動産投資顧問は10月13~15日に東京都江東区の東京ビッグサイト青海展示場で開催された物流の大規模展示会「国際物流総合展2021 第2回INNOVATION EXPO」で、名古屋市内で開発を計画している大規模なマルチテナント型物流施設「名古屋岩塚計画(仮称)」の概要を公表した。
同市中村区にある三菱重工業の岩塚工場跡地約15万7000平方メートルを活用して建設する。地上4階建て、延べ床面積は約35万2900平方メートルと中部エリアでは過去最大級の規模になる見込み。竣工は2023年を予定しているとみられる。大型プロジェクトのため、他の大手不動産デベロッパーとの共同開発となる可能性もある。
敷地内に3棟を建設し、1つの車路で結ぶ設計。ダブルランプウェーで1~4階の各フロアに直接トラックでアクセスできるようにする。最上階の4階は柱スパンを広くし、より自由にフロアを使えることを想定している。
普通乗用車の駐車場を494台、大型トラックの待機場を97台それぞれ確保することを準備。バース管理システムを取り入れ、各階バースの混雑状況を入庫前に施設の敷地内で確認可能にし、効率的かつ円滑な入出庫を実現することも検討している。
最寄りのJRや近鉄、名古屋市営地下鉄の八田駅から徒歩圏内。近隣は住宅地のため、労働力確保で優位性があるとみている。
名古屋駅から直線距離で約3・5キロメートル、名古屋第二環状自動車道の「千音寺」出口から約6分と都市型の物流施設。名古屋港まで約18キロメートル、中部国際空港まで約50キロメートルとアクセスに強みを持つ立地だ。
(藤原秀行)