空港の脱炭素化に対応、長時間の連続稼働可能
豊田自動織機の社内カンパニー、トヨタL&Fカンパニーは10月25日、エンジン車と同等の走行性能を備えた新型電動トーイングトラクター「3TE25」を全国40社のトヨタL&F取扱店を通じて同日発売したと発表した。
トヨタL&Fのトーイングトラクターは1956年の発売以降、空港での貨物けん引作業や製造業での重量物水平搬送等の作業環境で使用されている。
近年、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが世界的に広がる中、トーイングトラクターの主要市場の航空業界もCO2排出削減に向けた取り組みが加速。7月には成田空港や羽田空港など国内21空港が、国土交通省から「重点調査空港」に選ばれ、空港施設・空港車両からのCO2排出削減に向けた取り組みが始まった。
こうした流れに対応、新型電動トーイングトラクターの発売に踏み切った。高効率モーターとドライブユニットを搭載し、けん引力・走行速度・登坂能力などエンジン車と同等の走行性能を実現。高容量バッテリーの採用で長時間の連続稼動が可能となった。
取り扱い貨物が多く走行条件の厳しい大規模空港の電動化ニーズに対応。ボンネットタイプフレームの採用や高い耐水性を持たせたことでエンジン車同様に屋外でも使用可能。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
「3TE25」の主な特長
1)エンジントーイングトラクター同等の走行性能、高容量バッテリー(600AH)搭載による長時間稼動
2)エンジントーイングトラクター同等の旋回半径・広い前後視野を確保
3)作業性を向上させる機能
標準装備:LEDヘッドランプ
オプション:リヤインチング装置・充電プラグ機台外側配置・LED後部作業灯
リヤインチング装置(オプション)
機台と台車連結時の微調整が可能
充電プラグ機台外側配置(オプション)
機台外側からバッテリーフードを開けずに充電可能
4)安心・安全作業に貢献
標準装備: マルチファンクションディスプレイ
(最高速制限設定、オーバースピードアラーム等)
オプション: シートベルトインターロック
着座後シートベルトを装着しないと走行動作を制限しシートベルト未装着での運転を防止
最大けん引力 | 25,100N | |
最大けん引重量 | 27,000kg | |
走行速度 | 平坦路無負荷最高速度 | 25.0km/h |
平坦路けん引速度(9t) | 21.0km/h | |
けん引登坂速度(5%,9t) | 9.5km/h | |
全長×全幅×全高 | 3,495mm×1,445mm×1,390mm | |
最小旋回半径 | 3,200mm | |
車両重量 | 合計重量 | 4,860kg |
バッテリー | 電圧/容量 | 80V/600AH |
走行モーター | 11.2kW×2 |
メーカー希望小売価格
7,680,000円
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)